建設業界各社のプレスリリースやニュースリリースをもとに、リバスタ編集部が脱炭素に関する取り組みをテーマ別に整理してご紹介します。
今月は、水素建機の実証やゼロカーボンビルの本格運用開始など、建設現場・建築物そのものの脱炭素化が大きく前進しました。加えて、低炭素建材の海外展開やサーキュラーデザインの概念整理、ESGファイナンス評価の獲得など、実装と評価の両面で動きが見られた月となりました。
目次
サーキュラー・設計思想
竹中工務店【サーキュラーデザインビルドのコンセプトブックをWEB公開】
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、「サーキュラーデザインビルドコンセプトブック」を当社コーポレートサイトに公開しました。サーキュラーデザインビルド®とは、当社が提唱する考え方で、建築物の設計および施工段階でリユース・リサイクル建材の選択や解体を考慮した設計手法の検討などを行うことで、サーキュラーエコノミーを実現していく取り組みです。本コンセプトブックは、この取り組みの考え方と実践例をまとめたものです。
引用:2026年2月18日 株式会社竹中工務店「「サーキュラーデザインビルドコンセプトブック」をWEBサイトに公開」
水素・建設機械の脱炭素化
大林組【建設現場で日本初となる水素燃料電池油圧ショベルの実証を実施】
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:佐藤俊美)、岩谷産業株式会社(本社:大阪・東京、社長:間島寬)およびコマツ(株式会社小松製作所、本社:東京都港区、社長:今吉琢也)は、3社共同で、2025年12月に上信越自動車道(落石対策)北野牧(その2)工事(発注:東日本高速道路株式会社関東支社)において、水素燃料電池を搭載した中型油圧ショベル(以下、FCショベル)の実証実験を実施しました。FCショベルを施工中の建設現場で使用する試みは日本で初めて(※1)となります。
引用:2026年2月16日 株式会社大林組「日本初、建設現場において水素燃料電池搭載油圧ショベルの実証実験を実施」
ゼロカーボン建築・低炭素建材
大成建設【日本初のゼロカーボンビル「T-FIELD/SATTE」が本格運用開始】
大成建設株式会社(社長:相川善郎)と大成ロテック株式会社(社長:加賀田健司)は、日本初となるゼロカーボンビルを核とする、建設および道路分野の脱炭素化を加速する研究・実証拠点『大成建設グループ次世代技術研究所「T-FIELD/SATTE」』(埼玉県幸手市)の本格運用を開始しました。(写真1参照)
引用:2026年2月16日 大成建設株式会社「日本初のゼロカーボンビル大成建設グループ次世代技術研究所「T-FIELD/SATTE」が本格運用を開始」
大成建設【タイの建設プロジェクトに低炭素コンクリートを初採用】
大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、タイのタマサート大学※1(Somnuk Tangtermsirikul教授)と連携し、同大学が開発した技術を活用した低炭素コンクリートを、当社現地法人・大成タイランドの建設工事で当社として初めて適用しました。(写真1参照)
同大学の研究開発成果と当社の環境配慮コンクリート「T-eConcrete®」の融合による「タイ版T-eConcrete」が実用化し、東南アジア地域における低炭素建設技術※2の社会実装を推進します。(写真2参照)
引用:2026年2月2日 大成建設株式会社「タイでの建設工事に低炭素コンクリートを当社で初適用」
ESG評価・ファイナンス
戸田建設【第7回ESGファイナンス・アワードで2部門に選定】
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、環境省主催の第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門※において、「環境サステナブル企業」「環境開示プログレス企業」に選定されました。
引用:2026年2月17日 戸田建設株式会社「環境省主催の第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で「環境サステナブル企業」「環境開示プログレス企業」に選定」
西松建設【ESGファイナンス・アワード・ジャパンで環境サステナブル企業に選定】
当社は、環境省の第7回ESGファイナンス・アワード・ジャパン※1「環境サステナブル企業部門※2」において「環境サステナブル企業」に選定されました。
本アワードは、2019年に環境省により創設された表彰制度です。今回、環境サステナブル企業部門の審査において、重要な環境課題に関する「リスク・事業機会・戦略」、「KPI」、「ガバナンス」の開示充実度が一定の基準を満たしている企業として評価されました。
引用:2026年2月16日 西松建設株式会社「環境省主催 第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」にて環境サステナブル企業に選定」
2月のまとめ
今月は、水素建機やゼロカーボンビルといった“現場・建物そのものの脱炭素化”が前進した月でした。加えて、低炭素建材の海外展開やサーキュラーデザインの体系化など、中長期的な構造転換を見据えた取り組みも進展しています。
一方で、ESGファイナンス関連の評価獲得も相次ぎ、脱炭素経営が資本市場からの評価軸として定着していることが改めて示されました。今後は、技術実装と資金循環の両輪で、建設業界の脱炭素化がさらに加速していくことが期待されます。
※各社プレスリリース・ニュースリリースより引用しております。

この記事の監修
リバスタ編集部
「つくる」の現場から未来を創造する、をコンセプトに、建設業界に関わる皆さまの役に立つ、脱炭素情報や現場で起こるCO2対策の情報、業界の取り組み事例など、様々なテーマを発信します。








