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産業廃棄物運搬時のCO2排出量を管理する方法 燃費や燃料を把握する!

産業廃棄物運搬時のCO2排出量を管理する方法 燃費や燃料を把握する!

産業廃棄物を運搬する際にもCO2は排出されています。会社で脱炭素の取り組みを始めたら、産業廃棄物をダンプなどで運搬する時のCO2排出量を管理しなければいけません。

ですが、会社からCO2を管理しろ!と言われても、どうやって集計したらいいのか、何から始めればいいのか、よくわからない人も多いでしょう。

この記事では、脱炭素の集計や管理業務を毎日する実務担当者や、すでに脱炭素を始めているけれど集計業務に追われている担当者に向けて、建設業における産業廃棄物排出時や運搬時のCO2排出量の管理方法や脱炭素の始め方について説明します。

建設業の産業廃棄物は車種や量、距離などを管理しよう

建設業における産業廃棄物の運搬でCO2を管理するには、車種やガソリンの量、走行距離を管理するのが一般的です。というのも、結局はガソリンや軽油などの燃料をどれだけ使ったかが、産業廃棄物を運搬する時のCO2排出量に影響するからです。 ちなみに、収集運搬業者による産業廃棄物の運搬はScope3のカテゴリー5やカテゴリー12に該当します。

産業廃棄物運搬時のCO2は燃料をどれだけ使ったかに比例する

産業廃棄物を運搬する時に発生するCO2は、ガソリンや軽油などの燃料をどれだけ使ったかに比例します。

たとえば、ガソリンを1L使うと2.32kgのCO2が発生します。軽油だったら2.58kgです。1回の産業廃棄物の運搬で、ガソリンを10L使ったとしたら、23.2kgのCO2が発生しますよね。(出典:環境省 算定方法・排出係数一覧

つまり、産業廃棄物の運搬で排出されるCO2は、使った燃料をどれだけ使ったかさえ把握できれば、CO2の量もおのずと算出できます。消費燃料の把握が大切なのです。

軽油の消費効率を把握するには車種から把握

消費燃料を把握する以外にも産業廃棄物を運搬する際のCO2排出量を把握できる方法があります。

それは、車種を把握することです。

たとえば、小型トラックの実燃費は平均すると5.5km/Lですが、中型トラックだったら燃費は4.5km/L、大型トラックなら燃費は3.5km/Lです。トラックの大きさによって同じ軽油の量でも走れる距離が変わります。(出典:全日本トラック協会 燃費基準

小型トラックでも車種によって燃費は異なります。いすゞのエルフなら燃費は11.8km/Lですが、三菱ふそうのキャンターなら12.8km/Lです。あくまでもカタログの理論上の燃費ですが、日産や日野自動車、マツダなどでも同じように燃費が違います。使う軽油の量が違うのですから、排出するCO2の量も車種によって全然違います。低燃費車や電気自動車なら、もっとCO2の排出量は減るでしょう。

実際に使った軽油の量か、距離から算出した軽油の量を算出

このように、産業廃棄物運搬時のCO2排出量は2つの方法で算出できます。

燃料をどれだけの量使ったかを計測する方法(燃料法)と、走行距離と燃費から計算して燃料を算出する方法(燃費法)です。どちらにもメリットがあり、どちらにもデメリットが存在します。

燃料法では、毎日使った軽油の量を集計すれば、車種に関係なくCO2の排出量を集計できますが、正しく申告されているのか、最初から燃料は満タンだったのかといったことも気にしないといけません。

燃費法は、車種から燃料効率を求めて走行距離からCO2排出量を計算すれば、同じ現場であれば計算は一瞬で済みます。ですが、産業廃棄物を運搬する現場は常に変わりますから、走行距離を算出し直すのも大変でしょう。実際の燃費とカタログの値も違いますので、自社にあった集計方法や管理方法を選ぶことが大切です。

なお、トンキロ法という計算方法もあります。積載率、燃料の種類、最大積載量別の輸送量などからCO2排出量計算する手法です。改良トンキロ法と従来トンキロ法があります。作業量が少ないメリットもありますが、CO2排出量の計算精度が低いのであまり使われていません。

関連記事:建築物による環境負荷を低減する方法を解説

実務に役立つ!産廃運搬時のCO2排出量を管理する方法

では、実際に実務で管理するにはどのような方法があるのでしょう。

わかりやすい管理方法は

  • エクセルで管理する
  • 既存のCO2排出量管理システムを使う

といった方法があります。

エクセルで管理する

軽油の給油量を集計したり、燃費と走行距離からCO2排出量を計算したりしますが、実際に毎日のCO2排出量の集計やCO2がどれくらい削減できたかを管理するには手作業で計算していたら大変です。

そのため、とりあえず始めてみるという段階ではエクセルで管理することもできます。ものすごい量を集計するのでなければ、エクセルでも十分管理できるでしょう。

ですが、実際にエクセルで管理するのは、事務員にそれなりの手間が発生します。人手不足になっている建設業界で、これ以上業務の量を増やすのは、あまり現実的ではないですよね。

既存のCO2排出量管理システムを使う

既存のCO2排出量管理システムを使えば、数値をエクセルに入力するという作業から開放されます。

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関連記事:CO2排出量の自動算定で業務効率を大幅に改善!産廃CO2サービスとは

まとめ

この記事では、脱炭素の集計や管理業務を毎日する実務担当者や、すでに脱炭素を始めているけれど集計業務に追われている担当者に向けて、建設業における産業廃棄物運搬時のCO2排出量の管理方法や脱炭素の始め方について説明しました。

建設業界では、入札段階や工事成績評点で施工時や竣工後の建築物においてCO₂排出量の削減が評価され、加点につながる動きが生じています。

また、建設会社からCO₂排出量を開示し削減方針を示さないと、発注者であるディベロッパーから施工者として選ばれにくくなる状況も起きており、建設会社にとってCO₂排出量の管理・削減は喫緊の課題です。

リバスタでは、建設業界のCO₂対策の支援を行っております。新しいクラウドサービス「TansoMiru」は、建設業界に特化したCO₂排出量の算出・現場単位の可視化が可能です。 ぜひこの機会にサービス内容をご確認ください。

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この記事の監修

リバスタ編集部

「つくる」の現場から未来を創造する、をコンセプトに、建設業界に関わる皆さまの役に立つ、脱炭素情報や現場で起こるCO2対策の情報、業界の取り組み事例など、様々なテーマを発信します。

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